『パワハラで夫が会社辞めました!
~ブラック企業の地獄の日々~』
スペシャルインタビュー
「カクコミ」レーベルで好評連載中!
『パワハラで夫が会社辞めました!~ブラック企業の地獄の日々~』特別インタビュー!
原作の七星文さんと作画の菜っぱさんに作品の魅力などをお伺いします!
原作・七星文さんインタビュー
作品について
<ブログがマンガ化した感想はいかがですか?>
ブログはもともと時間の経過で薄れていく記憶をメモ代わりに書き始めたものです。
影響力のあるネット漫画で広まるのは嬉しくもあり、
自分をさらけ出すようで気恥ずかしさがありますね。
<自分が主人公のマンガを読むことはなかなかない体験かと思います。できてみていかがですか?>
パワハラという理不尽な出来事は、被害者本人もですが、家族もストレスフルなことです。
ストレスが原因なのか、時間の経過と共に脳が忘れようとしているのを感じていました。
それを自分が体験した出来ごとなのに、第三者の目で見るように思い起こすのは不思議な感覚です。
<キャラクターデザインの感想を聞かせてください。>
重たい題材でしたが、ほんわかしたデザインがその角を取り除いてくれていると思いました。
主人公(私)も実物よりかわいいので、現実の私を知る人からは、
『これ詐欺じゃないか!』なんて言われています(笑)
作品を彩るキャラクターたち
アヤ
アキオ
<マンガになって良かったこと、不安に思うことはありますか?>
パワハラの現実を多くの方に知っていただく機会となり感謝しています。
漫画にはたくさんのコメントをいただいていますが、
パワハラの被害にあわれた方が多いのにびっくりしました。
私の想像以上で、そのほとんどの方が泣き寝入りという現実。
一方、わずかの証拠でも弁護士さんや労働基準監督署が
解決してくれると思い込んでいる方が多いのも驚きでした。
今回の漫画は、そのギャップを広く知っていただく良い機会になったと思います。
<作品の反響は届いていますか?>
ブログのコメントに、『読んだよ〜』と書き込んでもらうことがあり嬉しいです。
特に古くからのブロ友さんは、今までのことをよくご存知ですから、共に喜んでいただいています。
なかには、『パワハラのことを多くの人に知ってもらうのは貴女の使命だ!』
と言って来られた方もいらっしゃいました(笑)
使命云々は別として、漫画になったことで、
少しでも現実を知っていただける良い機会となったのではと思います。
<特に印象深いシーンや気に入ったシーンはありますか?>
まだ連載中なので、これからも新たに出てくるかもしれません。
現在までを強いて言えば、もうすぐ公開になりますが、
ボロボロになって帰宅した夫に即時退職を決意させ、共に手を取りあい涙するシーンです。
漫画でも『きっと一生忘れないでしょう』と描かれていますが、
このシーンはいつまでも私の記憶に焼きついています。
退職を決意するシーン
kakuzooについて
〈原作者と漫画家をマッチングさせるkakuzooの仕組みについて〉
面白い仕組みだと思います。
きっとこの仕組みがなければ、ブログだけでは私の体験は広がらなかったと思います。
漫画になることで、多くの人に読んでいただき記憶に残ります。
特にネット漫画はこれからも大きく広がり、読者の層も厚みを増していくことと思います。
<作画の菜っぱさんへメッセージ>
菜っぱさんのお人柄なのでしょう。
私の角だらけの文章をほんわかした画で和らげてくださいました。
長くて重たい内容なのに、作画をしてくださった菜っぱさんに感謝です。
〈マンガの読者の方にメッセージ〉
私が体験したことや行動は批判もあるかもしれません。
しかし、現実に起きた出来事です。
その理不尽さに共感し、応援してくださっている方々に感謝します。
もしパワハラを受けている方、もしくは身近にいらっしゃるなら、被害者は孤立しがちです。
パワハラは人の心と身体を長期に渡り壊す犯罪だということをご理解ください。
作画・菜っぱさんインタビュー
作品について
<ついにマンガが配信されました。感想はいかがですか?>
うわっ! ほんとに載ってる! って感じでした笑
ああいった漫画配信サイトに漫画が掲載されている人はたくさんの努力をして、
苦心して、やっとの思いでゴールを掴んだ人だけだと思い込んでいたので、
自分が同じステージに立っているって不可解だな〜、という思いが今になっても抜けません。
<マンガを描くに際して、苦労をされたところは何ですか?>
そもそも描いた漫画の量が少なく、絵が安定しないところからのスタートだったので、
当初から画力の低さに頭を抱えていました。
けれども、原作者の七星文さんにご迷惑をおかけしないようにしなければという一心で、
がむしゃらに絵を描きまくりました。
予想していた通り、初めの頃は読者の方にも厳しいお言葉をいただくことも多かったです。
でも今はそんなにないので、少しは成長できたのかな? と思ったり。
<マンガを描いていて、楽しいところを教えてください。>
七星さんのブログを読んで、ネームをおこしている時に、
登場人物の表情が浮かんでくる瞬間が楽しいです。
作画作業はひいひい言いながらやってます。
飼っている猫に「ちょっと私線画するから色塗りやってくれない?」と
頼むと「にゃー」と言われます。
<作品の反響は届いていますか?>
友人からたまに「読んでるよ〜」と連絡がきます。
この間PV数が100万PVを超えた時、こんなに誰が読んでいるんだろう……と思って
友人に「もしかして君が100万回ページ開いたり閉じたりしてるんじゃないの?」と尋ねたら
「私にそんな暇はない」とピシャリと返されました。
<特に印象深いシーンや気に入ったシーンはありますか?>
大竹が怖い顔をするシーンはいつも気合いが入ります。
人を陥れて笑う、という今までに描いたことのない顔の種類をいかに感情的に描くか、
いつも燃えています。
バリエーション豊かな大竹の表情
〈原作者と漫画家をマッチングさせるkakuzooの仕組みについて〉
多分この仕組みがなかったら、永遠に私は世の中に流通する漫画を描くという
きっかけすらつかめてなかったと思うので、画期的だな〜と思っています。
私の漫画を見て「私にも描けそう」と思った人も多いと思うので、
そういった方にもぜひチャレンジしていただきたいです。
〈原作者・七星文さんにメッセージ〉
いつも温かい目で私の作業を見守って下さってありがとうございます。
私の作画レベルが低いことで、色々ご意見いただくこともありますが、
七星さんがドンと構えてくださることで、縮こまらずにのびのびと作画をすることができています。
これからもラストまで、頑張りますので、一緒に漫画を作り上げていただければ幸いです。
〈マンガの読者の方にメッセージ〉
いつも読んでくださってありがとうございます!
この希望ある物語を最後まで、一緒に追っていただけたら嬉しいです!